塾で教育に携わるものとして、
今の小学生・中学生・高校生に何を教えたら良いんだろう?
こんな疑問について考えてみます。
アラサーを目前にして、塾のアルバイトを始める
人間、その場の感情で決断をすべきではないというけれども、
アラサーを直前にして仕事をやめてしまい、実家に帰ってきました。
ありがたく失業保険の手続きをさせていただきながら、
だらだらと家でニート生活をしていました。
ただ家にいても特にやることもなく、別に友達がいるわけでもなく。
思うわけです。
「あぁ、暇だ」と。
やることもないので、昔お世話になっていた
地元ではそこそこ有名な塾でアルバイトをさせてもらうことにしました。
早速始めてみたのはいいのだけれど、見渡すばかりの子供、子供、子供。
教える子供は小学生から受験をむかえる高校生まで。
小学生と話した経験なんて、自分が小学生の時以来全くないし、
ましてやこんなデジタル時代に生きてきた子供にどう関わろう。
そもそもこの全く異質な存在に何を教えたら良いんだろう???
塾で自分は昔は何を考えていたんだっけ?
今はアラサーの自分も昔はピチピチの小学生だったし、
中学生だったし、高校生だったんだよね。
小学生から高校生の時まで塾に通っていたし、
その時は何を思っていたのか考えてみます。
僕が子供の頃はよく勉強しろと言われていました。
「たくさん勉強して、良い大学に行けば、良い会社に入れて、良い生活ができる。」
そんなことを言われていましたl。
だから、勉強することは当たり前だと思っていたし、
良い大学にいくことも当たり前だと思っていました。
この、僕が言われた常識(だと僕が思っているもの)は、
当時(1995-2005年位)、子供時代を過ごした、
そのタイミングでは必ずしも間違ってはいないように思います。
バブルが崩壊するまではその考えで全く問題なかったですし、
その後も2008年くらいまでは日本も世界第2の経済大国として、
まだ強さを残していたと思います。
ただ、2019年にもなってしまうと、
その考え方も随分と古いものになってしまいます。
1992年には世界での時価総額トップ50にたくさん日本の企業の名前があったにも関わらず、
2016年にはトヨタ自動車がかろうじてランクインする程度になってしまっています。
(参照:https://finance-gfp.com/#st-toc-h-6)
もはや「良い会社に入ったから何がどうなるんだ?」
という状態になってしまっていると思います。
今の子供達が働き始める約10年後にはもっと状況が変わってしまってしまっています。
そのような状況で自分が言われていたことを
そのまま子供達にいうことはできないなぁと強く思ってしまうのです。
10年後、15年後を生きていく子供たちに何を教えよう?
10年後、世界はどんな風になっているんだろうと考えてみると、
僕の頭の中ではもうイメージがつかないです。
2045年には機械が人間の能力を超えてしまうという話があるらしい。
それなら2050年位には機械が人間よりも上位の存在になるなんていう、
人類史上非常に大きい出来事が起きているかもしれない。
とりあえず逆算してみると、
2035年くらいには機械との結婚したりなんてこともありえるかな?
2030年くらいには自動運転なんて当たり前になっているだろうし、
2025年のゲーム機はVRの世界に精神が入っていくなんて代物になってるかな?
発想力は貧困だけれども、今までの10年、15年とは
まるで違う変化をしていくことだけはわかる。
自分が経験してきた今までの常識をただ単に伝えるだけでは、
10年後その情報は何も役に立たないゴミに
なってしまうのだろうなとなんとなく思う。
堀江貴文さんの近畿大の卒業スピーチ
そんなことを考えながら子供達と接していたら、
たまたま目に入った動画がこの疑問に答えてくれました。
今の常識は10年後20年後は全く通用しないようになっている可能性が非常に高いです。
そんな時にどうすれば生きていけるのか?
それは情報を自分で収集して自分で考えて行動する力を身に付けることです。
そして常識に縛られないことです。
この言葉が答えだろうなと感じました。
おそらく僕が子供達に僕が常識だと思い続けてきた何を伝えても、
それはその子供が社会に出る頃にプラスになることは何1つないと思います。
だからこそ、自分が常識だと思ってきたものを伝えるのではなく、
常識に縛られるのではなく、自分で考えることとその考え方、
を伝えていくべきだと感じます。