アダルトチルドレンの親からの世代間連鎖について

生活



子供の頃の家庭で大変だった時の記憶が原因で、
大人になっても生きづらさが残り続ける状態を
アダルトチルドレンといいます。

今回はアダルトチルドレンの世代間連鎖について考えていきます。

世代間連鎖とは

世代間連鎖とは
「虐待や貧困といった問題が世代を超えて伝わっていくこと」
という意味です。

アダルトチルドレンで使われるケースでは、
例えば自分の親がアルコール依存症が原因で
自分自身が苦しんでいるとして、
実は親のさらに親もアルコール依存症が原因で
親が苦しんでいたというようなものです。

自分が感じているような生きづらさや苦しみを
実は親も持っていた、というよりも、
その感覚は親から自分に伝わった感覚だったというものです。

この言葉は深刻な問題が起きている場面で語られているため、
どちらかというとネガティブで取り除かないといけない対象として使われます。

世代を超えて伝わるもの

子供は親から様々なものを学びます。

日々の習慣となる歯磨き、食事、お風呂、
トイレなどの生きるために必要なことや
人付き合いや言葉遣いなど多岐に渡ります。

アダルトチルドレンにおいて重要になるところは、
親が今まで学んできた人生感を、
日々の会話や行動から子どもが学ぶという点です。

それは親のポジティブな経験からネガティブな経験まで、
親の人生観を幅広く学んでいきます。

世代間連鎖が起こる理由

教育の手本が親であること

自分の子供の教育について考える際、
一番最初に脳裏に浮かぶのは親が自分にしてくれたやり方でしょう。

それは自分の体験がもっとも自分にとって身近な方法だからです。

そうするとやはりよくも悪くも親から教わったことを、
子供にも行っていくのは当然の流れなのだと思います。

幼少期のネガティブな経験

子どもに対して虐待を行う親は、
親自身が幼少期に虐待を経験しているケースが多いです。

そのような経験が元となり、
例えば子どもが泣くなどのちょっとしたキッカケで、
意図せずともつい虐待的な言動が出てしまうのです。

過去のネガティブな体験が影響し、無意識の内に反射的、
反応的に行動しているのではないかと考えられています。

 

世代間連鎖を脱却するには

自分の親を肯定してみる

アダルトチルドレンは
「今の自分はだめなのだ、親がいけないのだ」
と思ってしまいがちです。

それは自分の苦しみの原因を考えると親に帰結しやすいからです。

当然の心理ではあると思うのですが、
そのように思っているうちは連鎖が断ち切れません。

そのように親に原因をもっていくのではなく、
自分と親との関係を記憶の中で幼いころから
思い返して認めてあげることが非常に重要です。

そうすると子ども時代に親からされたことに対する、
自分の気持ちの塊がだんだんほぐれてきます。

気をつけなければいけないことは、親を悪役にしないことです。
そのためにも親と祖父・祖母との関係についても
わかれば調べておきたいものです。

親がそのまた親から何をされて育てられたかわかると、
「それはしょうがないな」と思うはずです。

補足:実は親も子供の時に大変だった

「自分に生きづらさがあるのは親が原因なんだ!」

なんて思ってしまうことってアダルトチルドレンの方は
非常に多いのではないでしょうか。

親を悪役にしないことが次にすすむための重要なポイントだとわかっていても、
そう思うことはなかなか大変なものです。

そんな時に、もっとも大事だと思っていることは、
「親を知る」ということです。

自分にとって親は親なのですが、
親にも子供の時があって、親も子供の時に、
自分と同じようにたくさんのことを感じていたはずなのです。

何度かしっかり親と親について話してみると、
自分が知らなかった親の顔が見えてきます。

自分の中で親が親でなく、一人の人間として、
自分から離れた存在になった時に、
親も親でとても大変だったということに気づくことができます。

そのような状態になると、
「こうなってしまったのはそれはしょうがないよな」と、
おもえるタイミングがくると思います。

「親を知る」というのは
アダルトチルドレンを脱却するために非常に重要です。