アダルトチャイルドの家族の共依存のルール:読書メモと感想

生活



家族の共依存ルール

どんな家庭にしろ、家族の生活が営まれるなかで、
ルールが生まれます。

食卓に座る場所や、こどもの門限などは家族生活のルールです。

たとえば、いつでも父親が帰宅した途端に、
おこらせないよう、みんなが息を詰めて行動しているかもしれません。

夫婦の間で昨夜ひどい喧嘩があったのをみんなが知っているのに、
誰一人それに触れようとしないかもしれません。

家庭内で度々起きている問題を決して外には
漏らさないことになっていたのかもしれません。

家族が直接気持ちを語り合うことはなく、
どの人もペットの犬に向かって話しているかもしれません。

根底にある問題が何であれ、
機能不全家族のルールは、不思議なほどに通っています。

それはいい変えれば「共依存のルール」です。
このルールこそが、アダルトチャイルドの
思考パターンや行動パターンを育てるものなのです。

アメリカのソーシャルワーカー、クラウディア・ブラックは、
アルコール依存症者の家庭に共通する三つのルールをあげています。

話すな・信頼するな・感じるな

家族の緊張関係の中で、
お互いに思っていることを口に出さず、
実際にあったことでさえ語らないことで、
危ういバランスが保たれるのです。

そこには、ありのままを受け入れ合う関係はなく、
それぞれの家族メンバーは自分の役割をこなすことや
問題を取り繕うことに懸命になります。

同じくアメリカのファミリーカウンセラーであるロバート・サビーと
サイコロジストのジョン・フリエルは
機能不全家族の8つのツールを指摘しています。

問題について話し合うのはよくない

例えば両親の間に険悪な空気が漂っているのに、
二人が問題について話し合うのをみたことがない。

→問題に直面することを避け、
問題を否認する生き方を子供は学ぶ。
問題を他人に知られることを恐れ、問題がある自分を恥じる。

感情は素直に表現してはいけない

たとえば子供が寂しくて抱っこしてもらおうとしても、
親は甘えられるのを嫌がる

→感情を人に見せることを恐れるようになり、
自分が感じていることは正しくないと思ったり、
自分の感情を否認する。自分の感情がわからなくなる。

言いたいことは直接言わず、第三者を介す

例えば父親が子供に「お母さんがもっと私に優しくしてくれたらな…」
と打ち明け、子供から母親にそれを言わせる。

→子供は利用され、相手に直接向き合わない
コミュニケーションに巻き込まれる。

非現実的な期待 - 強く、正しく、完全であれ

例えば高い理想を子どもにしめし、
そのレールから外れたどんな生き方も許容しない

→完全主義の考え方をするようになり、
その期待に沿わない相手や自分を責めたり、
相手を期待通りに動かせない自分を攻めるようになる。

利己的であってはならない

例えば親の都合が悪い時に「お腹すいた」「遊んで」
と子供が言うと、どうしてそんなに勝手なのかと叱られる

→自分のニーズや欲求はあと回しにして、
相手のニーズや欲求を読み取って行動するようになる。

つまり共依存である。

私がいうようにせよ、するようにはするな

例えば親は「約束は守れ」と説教するのに、
子供と遊園地に行くはずの日に二日酔いで行かれない。

こんなことが度重なる。

→親は自分を愛していないのではと疑い、人を信頼しなくなり、
本音と建前を使い分けて人を操ることを覚える。

遊んだり、楽しんだりしてはならない

例えば親がいつも深刻な顔で悩んだり、
疲れ果てていたり、努力するだけで休むことを知らない

→人生は厳しい者だと学び、
何かを成し遂げることだけに意味があって
リラックスしたり立ち止まるのは悪いことだと感じる。

波風をたてるな

こうしたルールが硬直化して存在し、
それを変えることは許されない

→たとえ辛い状況であってもそこから抜け出すことを恐れ、
これまでのパターンを変えることを恐れるようになる。

まとめ

こうしたルールは、
崩れそうな家族のバランスを
なんとか保つために出来上がったものです。

その背景を遡れば、親自身もこうしたルールの中で育てられ、
祖父母からのパターンを受け継いでいるのかもしれません。

共依存の家族ルールを逆にしたものが、健康な家族ルールです。

健康な家庭とは、なんの問題もなくて
いつも幸福な家庭をさすのではありません。

どの家にも、問題は起こります。

その問題についてオープンに話し合うことができ、
解決を探ることができ、それぞれが自分を大事にし、
感情や欲求を表現でき、一人一人の成長に伴って関係が変化していく

ーそんな家庭をいうのです。

 

感想

すごい的をいている文章だったので引き合いに出させてもらいました。

この文章を打っている途中何度も視界が暗くなりました。

アルコール依存症者が家庭にいる人にとってはドンピシャな文章です。

昨日、この本にそって自分の過去を考えていたら、
そのまま寝込んでしまいました。

人によるんでしょうけれども、
あまり急いでやるものではないのかもしれませんね。

この本で、鎖に繋がれた像で例えられていますが、
昔は確かに鎖に繋がれていたとしても、
大人になってその鎖は外されているのに、
そのことをしっているのにその場から動けない。

まだ鎖がつながっているかのように。

それでも前に進みたいし、進まなきゃならないことも知っている。

そんな方が前に進むための一歩になる本なのかなと思います。