吃音が原因で自殺をする人々について考えてみる。

生活



ちょむすけです。
「ボクは吃音ドクターです。」を読んでいます。

いたる所に考えさせられる要素が散りばめられており、名著だなぁと思うばかりです。

今回はその中のテーマであった、吃音者の自殺について考えていきます。

まずは抜粋から。

 

 

自殺をした吃音者

私の研究に協力してもらった人たちの中で、
24歳の若さでなくなった吃音のある人のお通夜に呼ばれた。

3度目の放射線技師国家試験の合格発表前日、自宅で命を絶った。

実験に協力してもらったことをきっかけに週に一度、
一緒に昼食を食べていた仲だった。

真面目であり、吃音の程度も中等度。

ただ受験生であり、1日のうちに家の人以外に誰とも話さない日がよくあった。

 

彼は「国家資格に合格しないといけないと思うが、
合格していざ働くとなると吃音があってうまく働けないのではないか」
そんな心配をしていた。

その2ヶ月後に私が入院することになり、
連絡を取れず疎遠となってしまっていた。

母親に聞くと、「僕はフリーターにはならないよ」
といっていたらしい。

そして、母親は息子の吃音の悩みに答えようと、
自殺する4ヶ月前に20万円の吃音矯正器具を購入していた。

彼は追い詰められていたのだろう。

国家試験と吃音の板挟みになり、逃げ場がなく、自殺したのだろうか。
合格しても吃音で苦しむと思い、不合格でもフリーターにはなりたくない。

私も他人事ではないと思った。

受験の時は視野が狭く、合格か不合格しかなかった。
私の場合は幸運にも合格できた。

 

残念ながら、彼以外にもう一人吃音のある人で自殺した人がいた。

彼も30歳目前だった。
そして、司法試験の受験生であった。

 

まだ社会につながりのない受験生の自殺は意外に多いに違いない。
そして、私の回りですら2人もの人が自殺をしている。

 

自殺をする吃音者について

僕は吃音で自殺を考えたことがないです。

幸いかどうかわからないけれども、
吃音が自分の悩みになる頃には正直もっと大変で、
きついことが僕の回りにはあったからです。

僕にとっての吃音はおそらく、全体の辛さの中の1割くらいの大きさでしかなかったので、
すごい悩んではいたけれども、それでも死ぬほどではなかったなと思っています。

だからこそ、吃音で自殺っていうテーマが、
「ボクは吃音ドクターです。」の本にのっていて、
殴られたみたいにショックでした。

吃音での自殺者はおそらくどの段階でも一定数いるのでしょうが、
それでも将来に対する不安の度合いで考えると、
やはり就職前がおおいのでしょうか?

 

社会に出ても吃音は続く

ただあくまでも私見ではありますが、
こういうのは吃音者自身しっかり心に止めておいたほうがいいと思うのが、

当然社会にでても吃音はつづくんだ、ってことだと思います。
それまで吃音で困ってきたのですから、社会に出ても当然困るのです。

社会に出たら吃音がなくても苦労するものですが、
吃音によって意思の疎通がとれなくて苦労することも非常に多いです。

吃音はどんなところに入っても
どこかしらで絶対に壁になると理解しておくべきだとおもいます。

 

それでも吃音が壁となることが大きい分野と小さい分野があります。

吃音があるからといってどの分野にいっても
同程度の問題があるかといったらそうでもないと思います。

 

営業や接客などならば、当然吃音があることであらゆるところでやりづらさがあると思います。

一方、例えばエンジニアの世界では吃音があることが
障害になることはほとんどないと思います。

 

吃音を仕事にどう絡ませるか

吃音を持っている方は、職探しをする前に考えることがあると思っています。

それは吃音であることを使っていく覚悟を持ち続けるか、使っていかないかです。

 

吃音者の世界の中にはとくダネ!などで有名な小倉智昭さんのように、
吃音を治すためにアナウンサーになり、吃音をうまく使って有名になった方もいます。

ネットで調べてみると、吃音者だからこそ、
吃音を使って働いている方も多くいるように感じます。

僕も経験がありますが、営業でも吃音だからこそ、
独特の間だったり違和感だったりで、
お客さんにすぐ覚えてもらうことも多かったです。

そういった吃音を利点としてとらえて働く覚悟を決めるという道もあると思います。

そのような方は吃音を武器に頑張っていけばいいんだと思います。

 

一方で使わない方は、吃音をもっているからこそしゃべりで戦う道を避けて、
もっと得意な分野で頑張ればいいんだと思います。

 

どの分野に吃音を絡ませるかが重要なポイントになります。