アダルトチルドレンの特徴的な問題とその回復方法。

生活



 

アダルトチルドレンってどういう特徴を持っているのだろう?
また、どのような回復方法があるのだろう?

 

このような疑問ついて考えていきます。

親がアルコール依存症でアダルトチルドレンとして、
長い間苦しんできましたが、ある程度おちついてきたので、
そこで身についた経験や知識をまとめていきます。

 

アダルトチルドレンとは?

アダルチルドレンとは、幼少期に育った環境が虐待や不適切な育児により非常に過酷であり、
そのような問題状況の中を一生懸命いきて大人になった人、という意味です。

もともとはアルコール依存症の親を持つ子供が大人になった人をさしていました。

しかしそこから意味が広がり、
アルコール依存症だけではなく、薬物依存症や、
ギャンブル依存症、DVなどの様々な問題や虐待を子供の時に経験した大人をさしています。

アダルトチルドレンの方は、大人になってから
多くの生きにくさを抱えています。

これは大人になってからも子供の時の記憶が体を縛っており、
抜け出せないことからきています。

 

アダルトチルドレンの特徴的な問題は?

1.精神障害

不安症障害、PTSD(心身外傷後ストレス障害)、うつ病、
気分障害、双極性障害、境界性パーソナリティ障害、自己愛パーソナリティ障害、
解離性障害、適応障害など幅広い診断名が付けられたりすることが多いです。

基本的に自分が人生の中心にいると思えないので、
いつまでたっても家庭のために行動しているように感じます。

それは、親がなくなっていようと、
すでに家庭がなくなっていようと関係なく、
心が過去に縛られてしまっています。

そのような思いから精神障害を起こしてしまいます。

子供の時に起こることだけでなく、
大人になってからも起こる可能性があります。

 

2.極端な人間関係

過度に人間関係から億劫になっており親密な付き合いを
しない傾向がある一方で、過度に人に依存し
相手のためなら何でもすると時もあります。

また、通常の人間関係でも、心から他人を信頼することができず、
表面的な付き合いに終始することもあります。

そうした意味で極端な人間関係になってしまいがちです。

基本的には人との関わり方がわからないため、深い関係は拒絶する傾向があるのですが、
一度馴染めたらそこからは依存性が強くなり深すぎる関係を作る傾向があります。

 

3.否定的な自己像

アダルトチルドレンは自身のことをとても否定的に評価しており、
自己評価や自尊心は非常に低いことが多いです。

そのため、自分自身のことを大切にできなかったり、
傷ついても平気なように見えたりすることもあります。

時には自分のことを犠牲にして相手に尽くそうとしたりします。

自分を犠牲にして家庭を中心に考えてきた過去が長いため、
自分を犠牲にする考えには慣れており、
そこから親以外の人間にもそのように対応してしまうことがあります。

 

僕も昔から特殊な家庭で育ってきた自分の体や感情はおかしいのだろうな
という意識が常にありいつでも自分を否定していました。

「家庭がこうだったんだから、そこで育った今の自分はおかしい。」
のような思考回路をもっていました。

否定的な自己像はこのような考えから作られてしまいます。

 

4.自殺・自傷

否定的な自己像や否定的な人間関係によって、
生きることに希望を持てず、苦しみばかりがあるように思えてしまいます。

そうなると、死ぬことの方が苦しみから解放されるように思えてしまいます。
そうしたときに衝動的に自殺に至ってしまうことも多いようです。

また、自傷行為をしてしまうことも多いようです。

 

5.世代間連鎖

親との関係の中で起こったことが、自身が子どもを持った時、
その子どもとの間で同じようなことを繰り返してしまいます。

親が子に、子が孫にというようにバトンを渡すように受け継がれていきます。

親から愛されなかったのに自分の子どもを愛せるのだろうか、
という不安と苦しみは相当大きいようで、
人によっては子どもを作ることや結婚そのものを忌避してしまうことがあります。

そして、この呪われた血筋を途絶えさせたいと思うアダルトチルドレンもいるようです。

 

僕が育った家庭でも世代連鎖は当てはまっていました。

僕の父親はアルコール依存症でしたが、その父が育った家庭では祖父がアルコール依存症でした。そのまた、祖父が育った家庭では、その父親がアルコール依存症だったそうです。

世代間連鎖は存在していると感じますし、
自分が同じことを繰り返す可能性がある
ということも感じます。

 

6.生きづらさ

上記の5つから、生きていくことに可能性を見出すことは難しく、
非常に生きづらさを抱えながら生きています。

 

アダルトチルドレンの回復方法

アダルトチルドレンという概念の生みの親である、クラウディア・ブラック
という方は、アダルトチルドレンの回復方法を次のように提唱しています。

 

1.過去(子ども時代)を探る

過去を繰り返し語ることで、子ども時代の家族の中にあった問題や、
自分の中での喪失に気づき、かかえていた感情を解放します。 

これは親を責めることとは異なり、あくまで自分自身のための作業です。 

自助グループや治療の場を活用する、信頼できる相手に話を聞いてもらうなど、
安全で自分を受け入れてもらえる場で行なうことも重要です。

 

2.過去(子ども時代)と現在をつなげる

過去の痛みが、現在の自分にどう影響しているかを考えます。
感情的になるのではなく冷静に自分を振り返る作業です。
 

自分の過去は、現在の自己イメージにどう影響している?
人間関係にどう影響している? 

職場での私・親としての私にどう影響している?・・・など。
こうして、自分の中にある課題に気づきます。

 

3.自分の中にとりこんだ信念に挑む

過去に取りこんだ「私は○○だ」「○○すべき」「○○であるべき」
といった考え方やルールのうち、自分を苦しめているものを手放します。

そして、別の考え方やルールに置き換える作業をする。

たとえば
「他人の要求になるべく応えるべきだ」
「私はイエス、ノーを自分で決めていい」

「マイナスの感情をもつのはよくない」
「感情は自然にわいてくるもので、いい・悪いはない。すべて自分に大切なことを伝えている」

 

4.新しいスキルを学ぶ

別の考え方やルールのもとで生きていくことができるように、
これまで学ぶ機会がなかったスキルを学び、練習しながら身につけていきます。

たとえば、人間関係の方法、感情の扱い方、自分を大切にする行動、
つらさに対処する方法、遊ぶことや楽しむこと、ノーを言うこと、
他人からの言葉の攻撃をまともに受けない方法・・・など。